皆さん、こんにちは。歯科助手の吉川です。
今回は虫歯ができる条件についてお話ししていきます。
<虫歯ができる4つの条件>
①細菌
・虫歯を作る細菌のこと。
・細菌が糖分を食べて、酸性のおしっこを出すことで、歯が溶けて虫歯が発生する。
②食べ物
・虫歯菌は甘いものが好き。
・ポテトチップスといった甘くない食べ物でも、唾液の働きでデンプンに変わるので油断大敵!!
③歯質
・歯の質のこと。
・歯並びなどで虫歯になりやすい環境になることもある。
・生えたばかりの歯はたけのこのように柔らかく虫歯になりやすい傾向にある。
④時間
・歯に虫歯菌がくっついている時間。
・長ければ長いほど、虫歯菌の出す酸によって歯が溶けてしまう。
・長時間アメをなめていたり、頻繁に甘い食べ物や飲み物を口にすることも危険!!
・何か口に入れていないと落ち着かない人は要注意!
この①~④の条件がそろった時、虫歯は発生するのです。
逆に、この4つの条件の1つでも満たされなければ虫歯は発生しないのです。
では、甘いものは食べてはいけないのか?と言われれば、そうではありません。
虫歯を作らないためには、甘いものの「量」より「口に入れている時間」が大切になってきます。
食べ物だけでなく、飲み物にも注意が必要です。
砂糖の入った清涼飲料水を頻繁に口にすることも虫歯のリスクを高めます。
清涼飲料水と聞いて、1番最初に思いつくのはスポーツドリンクですよね?
これは、砂糖を多く使っているからだけでなく、かなり酸性度が高いため虫歯になりやすいのです。
では、どれくらい酸性度が高いのか他の飲み物で比べてみましょう。
酸性度は㏗という値で表します。
歯は㏗5.4以下で表面が溶け始めていきます。
・スポーツドリンク:㏗3.3(酸性)
・炭酸飲料、乳酸飲料:㏗2.9(かなり酸性)
・緑茶:㏗6.4(中性)
このように、スポーツドリンクや炭酸飲料などは体だけでなく、歯に対してもあまりお勧めできない物だとわかりますよね?
また、ペットボトル症候群というものもあるのです。
これは、スポーツドリンクや清涼飲料水などを大量に飲み続けることで起きる急性の糖尿病のことを言います。
10代~30代の若者に多く発生します。
原因は、のどが渇いた時に砂糖がたくさん入った飲み物を摂取することで血糖値が急激に上がり、さらにのどが渇く、という悪循環に陥ってしまうからです。
水やお茶ならこのようなことは起きないので、のどが渇いた時は水やお茶にしましょう。
皆さん、これを読んでおやつや飲み物について考え直していただけたら嬉しいです。